消化器疾患(便秘、下痢、胃腸炎)
便秘症
便秘症は、便の回数が少ない、排便時に痛みや血が出る、お腹に不快感があることです。排便回数は人それぞれであり、排便が4日に1回でも、排便に問題がなければ便秘とはいいません。一方、毎日便がでていても排便に苦痛を伴えば便秘症の診断となります。
治療
便秘の治療は、規則正しい生活・排便習慣です。便秘症の方は脱水になっている方が多く、2L程度の十分な水分摂取を心がけてください。また食物繊維の豊富な食べ物を摂取することも正常な排便生活に繋がります。
生活を改善しても便秘症が継続する場合、薬物療法も併用します。下剤には、①腸管運動を起こす刺激性の下剤と、②便の水分を増やして便を柔らかくする機械性の下剤があります。状況に応じて下剤の種類を調整いたします。
急性胃腸炎
急性の腸炎は、ほとんどが細菌・ウイルス・寄生虫などの病原微生物によって起こります。
症状は下痢や腹痛が主ですが、血便、発熱、吐き気・嘔吐を起こすこともあります。
・ブドウ球菌
多種多様な食品から感染し、潜伏期間は1~5時間程度です。
・サルモネラ
鶏卵や食肉を食べた事によって感染し、潜伏期間は8~48時間です。
・腸炎ビブリオ
主に魚介類から感染し、潜伏期間は10~18時間です。
・カンピロバクター
鶏肉から感染し、潜伏期間は1~7日間と比較的長いです。